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なぜ、社長の車は会社名義なのか?

(この節税ノウハウが投稿された日付:2008年10月7日)
カテゴリー・執筆者:児玉尚彦(税務)


会社でフェラーリやポルシェを買ってもいいのですか?
という質問を何人もの若手起業家から質問されたことがあります。
そこで、税金の面から起業家が乗る車について考えてみます。

外車は成功の証?

起業して儲かったら、いい車に乗りたいと考えている起業家は少なくありません。
ポルシェやベンツに乗るのが夢で起業したという若手起業家に何人も会いました。

こういう具体的なイメージを持っている人のほうが、そうでない人より成果を出している傾向があります。
カッコいい車に乗りたいという欲望は、起業家のモチベーションアップにかなり効果があるようです。

「外車はぜいたく」は昔の話


かなり以前には、「外車」は事業に必要な資産とはみなされなかった時代があったようです。

でも、「外車」がここまで普及した今となっては、税務調査で社長の車が「外車」だから問題になるという話はほとんどありません。税務調査官も外車に乗っている時代ですから、国民の車に対する意識はずいぶんと変わってきました。



会社の経費で落とす


中小企業の経営者は、自分が乗る車を会社名義で買います。

表現は悪いですが、わかりやすく言うと、「会社の経費で落とす」ためです。

この「会社の経費で落とす」というのは、税金を払う前のおカネで買い物をするということを意味しています。個人で車を買う場合は、給料から税金を差し引かれた後のおカネで買うことになります。


ですから、たとえば200万円の車を買う場合、所得税と住民税の合計税率が20%であったとすると、額面で250万円給料をもらわないと200万円(250万円×0.8)の車は買えません。


でも、車を会社で購入すれば、税金を払う前のおカネで買えます。車の維持に必要な自動車税や保険、ガソリン代などの費用も、会社の事業に必要なものであれば「会社の経費で落とす」ことができます。


税コストを負担しない分だけビジネスパーソンよりもおカネの利用価値を高めることができるわけです。


もちろん、会社の事業に関係ないプライベートな支出まで「会社の経費で落とす」のは脱税行為ですから認められません。

会社なら消費税を払わなくてすむ


車を会社名義にするもう1つの節税メリットは、消費税です。


個人で200万円の車を買う場合、10万円(200万円×5%)の消費税を負担します。

しかし、会社で買う場合は、この10万円の消費税は実質的には負担しません。
どうしてかというと、会社は、消費税を税務署に納めるときに、この車を買うと きに支払った消費税(10万円)を差し引くことができるからです。

ですから、個人で買ったら210万円(200万円+消費税10万円)の車が、会社で買う と税抜き価格の200万円で買えるというわけです。

消費税は、その名のとおり消費した人が負担する税金なので、最終消費者ではない会社は消費税を負担していないのです。


今後、消費税率が上がることを考えると、消費税を払わずに買い物をするメリットはますます大きくなっていくでしょう。

事業活動費用には税金がかからない


このように、会社名義で車を購入すれば、会社と社長のトータルの手取り額が増えます。車が、個人の生活のための消費財産ではなく、会社の事業資産として取り扱われると税コストを負担しなくてよくなるのです。

ただし、何でも会社に負担させていると、あたりまえですが、社内外の信用を失います。会社を私物化しすぎて、社員や取引先が離れていってしまい、事業まで失敗してしまったオーナー経営者を今まで何人も見てきました。

税金を節約しておカネを事業に有効につかっていくことは大切ですが、節税が目的になってしまうと本末転倒ですので、気をつけてください。

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